小さな出会い
こんにちは、さくらです。
仕事の息抜きをするのって意外と難しいんだな…と最近思っています。
もちろん会社から強制されているわけではないのですが、仕事が忙しい時はついつい休憩しないで働いてしまいますし、休憩中も基本的に仕事のことばかり考えています。
「午後はこう回して…明日のプレゼンは…」など、あまり休憩している気になれていません。
もともと仕事とプライベートのオンオフを切り替えるのが苦手で、休みの日にも仕事のことを考えてしまって落ち着かない…なんてことはよくあります。
新しいプロジェクトに入ってからはそれが余計に顕著に出てしまい、何もしなくてもいい日にはなんだかそわそわしてしまいます。
これは良くない…!と思い、この前の休日はとにかく仕事を忘れてリフレッシュすることに専念しようと決めました。
まずはとにかくゴロゴロする!
ベッドでゴロゴロ…
スマホを見ながらゴロゴロ…
小説を読みながらゴロゴロ…
…やっぱり落ち着きません。
テレビを見たり音楽を流したりしてみたのですが、あまり効果は表れず。
家にいるのが問題なのかと思い、散歩に出かけることにしました。
出かける前に「天命の記」で今日の運勢をチェック。
「気になったものには思いきって飛び込んでみましょう」
ラッキーカラーは青、ラッキーアイテムはブレスレット、ラッキーナンバーは5…。
出かける前にはいつもこの診断をチェックするのが日課になっています。
この日もお気に入りのハンドメイドのブレスレットをつけ、青いカーディガンを羽織って出かけました。
散歩自体はよくするので、歩く道も何となく決まっています。
無意識に歩いているので、自然と頭の中は仕事のことでいっぱいになってきます。
景色を見て気を紛らわせようとしても、見慣れた景色なので新鮮味はなく、あまり効果はないようです。
これじゃリフレッシュにならないな…。
そう思っていた時、ふと視線の先に脇道を見つけました。
こんなところに道なんてあったっけ…?
いつも通る道なのに、全く意識していなかったようです。
天命の記からの「気になったものには思いきって飛び込んでみましょう」のメッセージに従って、その道に入ってみることにしました。
家と家の間の細い道、という感じだったのですが、小さな花がたくさん咲いていてとてもかわいかったです。
くねくねと曲がりくねっていてどこにつながるのかちょっと不安でしたが、そのまま進んでみました。
もし道に迷ってもスマホのマップでなんとかなるだろうし…。
しばらく行くと車の音が聞こえたので、大通りに近くなっていることがわかり安心しました。
そんな時、角を曲がったところに小さなお店がありました。
こんなところにお店…?
外から覗いてみると、どうやらアクセサリーショップのようです。
自分でアクセサリーを作るのが趣味なのでこういうお店は好きなのですが、はじめてのところだと緊張してしまいます。
ちょっと古びた外観で、なんだかちょっと怖い気も…。
ですが、私の背中を後押ししてくれるものがありました。
それはお店の名前です。
そのお店の名前の末尾には「5」という数字が入っていたのです!
こんな偶然があるなんて…。
もうこれは運命かもしれないとすら思ってしまいました。
そして思い切って中へ…!
外観がかなり古めかしかったのでちょっと警戒していたのですが、中に入ってみると全体的に明るい雰囲気でした。
内装もBGMもおしゃれで、何より商品がとてもきれい…!
天然石を使ったものが多く売られているようで、お店の外からの光できらきらと輝いていました。
店員さんもとても人当たりが良く、「よろしければ試してみてください」と声を掛けてくれました。
手に取って光にかざしてみると、店頭に置いてあるときとはまた違った顔を見せてくれます。
きらきらと輝いて、心まで浄化されるかのようです。
その中でも気になったのが薄いブルーのピアスでした。
私の動きに合わせてきらきらと揺れ動き、鏡で見ると心がうきうきします。
また今日つけてきたハンドメイドのブレスレットに色合いがピッタリです。
ほぼ即決でそのピアスを買うことにしました。
お店の人に頼んでその場でタグを切ってもらい、お店からつけて帰ることに。
さっきの道を進んでいくと、思っていたよりもすぐに大通りにたどり着きました。
いつもの道からこんな近いところに素敵なお店があったなんて気が付きませんでした。
家に帰ってからもしばらく鏡を見ながらにやにやしてしまっていました。
そんなことをしているうちに夜になり、ご飯を食べ、お風呂に入り、ベッドに入ったところでやっと気が付きました。
「私、散歩の途中から仕事のこと全然考えてなかった…!」
偶然見つけた小道に入ってからは完全に仕事のことは頭から抜けていました。
当初の目標だった「仕事を忘れてリフレッシュする」が見事に達成できたわけです。
自分の好奇心に正直になれたことと、素敵なお店との出会いのおかげですね。
また仕事で疲れた時にはあのお店に寄ろうと思います!
むしろ疲れてない時でも寄りたい…!